オリックス山本由伸投手(24)が「第2の故郷」でリーグ3連覇&連続日本一への誓いを新たにした。昨季リーグ連覇と26年ぶり日本一を勝ち取ったチームは1月31日夜、キャンプ地の宮崎市で初のパレードに参加。JR宮崎駅前から繁華街に続く高千穂通りまでの約700メートルを、33人を乗せた車列が約20分かけて進んだ。

先頭車両に乗り込んだ山本は感激していた。岡山出身だが宮崎・都城高で3年間を過ごした。さっそく自前のスマホで周囲を動画撮影。同乗した杉本の自撮りに、中嶋監督とともにピースサインで納まった。「第2の故郷のような場所。本当に温かい町だなと感じましたし、すごくパワーをいただききました」。沿道に集まった3万人(主催者発表)に手を振り続けた。

2年連続で投手4冠&輝沢村賞に輝き、MVPも獲得。3月の第5回WBCに向けて選出された侍ジャパンでもエース格の活躍が期待され、オフは順調に体を追い込んできた。キャンプイン前日午前の自主トレでは、WBC球を使ったキャッチボールで調整。「大事な試合に合わせて練習するのは何度か経験がある。WBCは初めてなので新しい発見や困ることもあるかもしれないけど、とにかくしっかり地に足を着けて練習したい。1日1日を無駄にしないように」。落ち着き払った様子で、7年目を迎えるキャンプインの心境を語った。

メジャー志向が強く、今季が日本ラストの可能性もある。「今年はまた一からの、みんな同じ場所からのスタート。また、いい報告ができたらと思います」。WBC優勝、リーグ3連覇、連続日本一と大仕事が待ち構える1年。準地元からの大声援も、山本の背中を押す。【柏原誠】