侍が抜けたキャンプも熱い。巨人の1軍那覇キャンプが16日、始まった。宮崎に侍ジャパンの岡本和、大城、戸郷、大勢の4選手を残し、2次キャンプから投手は堀岡、大江、代木、捕手の山瀬が1軍に合流。ここからは実戦が増え、1軍生き残りサバイバルが本格化していく。

南風に乗せられエースが腕を回した。菅野智之投手(33)がブルペン入りし、今季最多の123球。最初にブルペン入りし、最後まで投げ続けた。プレートを横方向に使うノーワインドアップの新フォームで気持ちよさそうに球数を積み上げた。

球場でも“侍が抜けた戦い”が繰り広げられた。投内連係で三塁に松田、増田陸、秋広が入った。

新天地でもうひと花咲かせたい熱男が、大声でチームに活気を与え「プロ18年目ですけど、ジャイアンツ1年目なのでルーキーの気持ちでやっている。アピール、アピール」と若々しい。

本気のレギュラー奪取へ頭を丸刈りにした増田陸と秋広も新風を吹き込む。秋広は「やっぱり今年の目標は1軍でプレーすること。そこに向けて試行錯誤もそうですけど、しっかりとアピールしなきゃいけないなと思っている」と目をぎらつかせる。

世界一を目指すWBCと同時進行でペナントレースに向けた準備は進む。勝つか、負けるか。侍たちを横目にここにも負けられない戦いがある。【為田聡史】

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