中日のブライト健太外野手(23)が阪神青柳打ちで外野レギュラー取りを猛アピールした。21日の阪神練習試合(北谷)に3試合連続「1番・中堅」で先発出場。初回青柳の外角高め直球を捉えると、打球を右翼ポール際に突き刺した。

「球界を代表する投手。初球から行こうと思っていた。いままでやってきたことを考えて、(ダイヤモンドを)走った。うれしかった」。2軍キャンプ中盤で打撃時に左肩が中に入りすぎる癖があったが、中村2軍打撃コーチが自らの現役時代をほうふつさせるオープンスタンスの助言を送り、修正。直後16日の2軍阪神戦(読谷)から2戦連続で2打席連続アーチ。この日で5試合5発目となり、打撃向上への苦労をかみしめた。

昨季規定投球回に達した投手で青柳はリーグ最少の7被本塁打。右腕は「いい打者」とブライトを称賛。ファームでの2本も左サイドスローの阪神渡辺雄から放ち、変則投手キラーぶりを見せる。試合前に栄養ドリンクをブライトにプレゼントした立浪監督は「少し(スイングの)後ろが大きい。その分、浮き上がってくる球には合いやすいのかな。自信にしてもらいたい」と好相性を分析。「1番でも長打がある。ああいう結果が出ていると、何かあったときにスタメンも」と、指揮官の打線構想にもインプットされた。

「見てもらえなければ終わりの世界。何でもいいのでみてもらいたい」。21年のドラフト1位が浮上のきっかけをつかんだ。【伊東大介】

○…開幕投手候補の小笠原、大野雄が阪神戦に登板した。2度目の開幕を狙う小笠原は先発で3回3安打2失点。「まだまだ未熟な部分がある」と反省。2番手で2回2安打無失点の大野雄は、「内容が良くほっとしている。ここ数年では一番。(開幕投手への)準備だけはしていく」と、2年連続5度目の大役へ意気込みを見せた。小笠原は3月3日、大野雄は同4日の侍ジャパン壮行試合(バンテリンドーム)に先発する。

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