日本製鉄かずさマジックの真崎甲太郎外野手(23=国士舘大)が勝負強さを発揮した。

5回2死二、三塁。真崎の左前適時打で2点を先制。だが直後に同点に追いつかれる。そのまま9回を終え今大会初のタイブレークに突入した。

10回表、NTT西日本は2者連続で内野ゴロ、後続も右飛でランナーをかえすことが出来なかった。10回裏の日本製鉄かずさマジックは先頭の奈良原稔也内野手(25=東北福祉大)が犠打を決めて1死二、三塁。真崎は再びチャンスで打席が回ってきた。カウント1-2でカットボールを中前に運び、サヨナラ勝ちした。

国士舘高2年時の秋季大会以来のサヨナラ打に「奈良原選手がつないでくれたのでリラックスして入れた」と振り返った。

予選リーグで1位のみが決勝トーナメントに進む今大会で2位以下が決まっているため、予選敗退となった。真崎は今年初の公式戦を終え「しっかりチームに貢献できるように1年間やっていきたい」と意気込みを語った。

元ロッテの渡辺俊介監督(46)は「1戦目、2戦目は失敗が多かった中で、失敗した選手たちが2回目のチャンスで成長を見せてくれた。新戦力も一長一短なのでいいところを伸ばしていければ」と大会を締めくくった。