巨人山瀬慎之助捕手(21)がバットでアピールした。8日、川崎市内のジャイアンツ球場でのシート打撃で、3打数2安打。第1打席は左腕メンデスから低めの直球を左中間に二塁打を放つと、育成右腕松井との第3打席は粘りに粘った。「試合のつもりで。食らい付くイメージで」と9球ファウルを重ねた。14球目の変化球に捉え、左翼前に運んだ。

求められる役割を理解し、球数を投げさせる打撃を磨いてきた。1年目からマシンの球を引きつけて、横にファウルにする練習を繰り返した。「あれをやっていたから、今できているのはあります」と粘りの技術が身に付いた。強肩が売りの4年目は、課題だった打撃も進歩を見せている。

目指すは開幕1軍入り。捕手陣は侍ジャパンの大城卓、ベテラン小林、打撃好調の岸田らとの競争になる。「大城さんが帰ってきたら、キャッチャー1人がファームに落ちると思う」と現状を受け止める。「(捕手)の3人の中に入れるようにと頭に入れてやってきた。1軍に残れるようにというのが、一番近い目標」と力を込めた。

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