東大は、一時同点に追いつく粘りを見せたが9回に突き放され、2連敗を喫した。

敗れはしたが、2戦連続で王者明大を苦しめた。病気療養中の井手峻監督(79)に代わって指揮をとる助監督の大久保裕監督代行(64)は「明大さんに、なかなかいい試合運びができた。投手が頑張って試合をつくってくれている。シーズンは始まったばかりなので、この調子でやっていきたい」と話した。

3点を追う2回、2死満塁で酒井捷外野手(2年=仙台二)が右前打を放ち、2点を返した。さらに6回2死一、二塁で和田泰晟捕手(4年=海城)の中前打で1点を追加し同点に追いついた。

先発の松岡由機投手(4年=駒場東邦)は、初回に3失点したが2回以降は立ち直り5回3失点。3投手の継投で明大打線に立ち向かった。2戦で、失策は1つのみと、守りからリズムが生まれている。梅林浩大主将(4年=静岡)は「守備は、力を入れてやってきた。守備から試合をつくっていこうと言っていたので、そこは出せている」と手応えを口にした。