楽天岸孝之投手(38)が通算2000奪三振を達成したが、通算150勝到達はお預けとなった。

どちらの節目も残り「1」で臨んだ1戦。3回1死走者なしで、上林を見逃し三振に仕留め、まずは史上23人目となる通算2000奪三振を達成した。

2点リードの5回は3安打2四球で2点を失ったが、粘って追加点を阻止。6回5安打2失点と試合を作って降板した。勝利投手の権利を持っていたが、8回に逆転され、勝敗はつかず。「惜しかったですね。とりあえず(点を)取ってもらって、追いつかれてしまったけど、そこでなんとか粘れたから希望は見えた。内容としてはまだまだなところもありますけど、良かったんじゃないかな」と投球に手応えをつかんだ。

節目のダブル達成とはならなかったが、奪三振の記録については「自分というより、全部キャッチャーのおかげだと思っている」と歴代の捕手へ感謝。史上51人目の150勝へ向けては「次頑張ります」と前を向いた。

▼通算2000奪三振=岸(楽天) 16日のソフトバンク2回戦(楽天モバイル)の3回、上林から奪って達成。プロ野球23人目。初奪三振は西武時代の07年3月30日の日本ハム1回戦(札幌ドーム)で木元から。通算2312回で達成は歴代5位のスピード記録で、右投手では98年槙原(巨人)の2391回を抜いて最速となった。