「サニブラウンに勝った男」がプロ3年目で初めて2桁盗塁をマークした。

「1番中堅」でスタメン出場した日本ハム五十幡亮汰外野手(24)が8回に二盗を決めて、両リーグ最速となる10個目の盗塁を記録した。この日は3安打し、今季初の猛打賞も記録した。

昨季までの2年間は故障が続いてシーズンを通して1軍で出場できなかった。1年目の21年は左太もも裏肉離れの影響で27試合出場、9盗塁。2年目の22年は腰の手術の影響で6試合出場、3盗塁だった。

今季は初めて開幕1軍入りし、この試合を含めて26試合に出場。開幕直後は打撃不振でなかなか出塁できず、4月20日時点(15試合出場)で打率1割2分2厘、出塁率1割6分3厘、3盗塁だった。

流れが変わったのは、途中出場で1安打1盗塁を決めた4月21日楽天戦(楽天モバイルパーク)。以降の10試合は打率4割2分3厘、出塁率4割4分4厘と数字が大幅上昇。自然と盗塁数も量産態勢に入り、一気に2桁まで到達した。五十幡は試合前、「1日でも早く2桁盗塁を達成したい」と話していた。

 

◆五十幡亮汰(いそばた・りょうた)1998年(平10)11月27日、埼玉県生まれ。中学では「東京神宮リトルシニア」に所属。陸上短距離でも活躍し、中3の全国大会では男子100メートルの元日本記録保持者サニブラウンを抑えて100メートル、200メートルの2冠。佐野日大-中大を経て20年ドラフト2位で日本ハム入団。100メートル走のベストタイムは10秒79。171センチ、65キロ。右投げ左打ち。今季年俸1050万円(推定)。