日本ハム上沢直之投手(29)が9回120球を投げ、4安打完封でリーグトップに並ぶ4勝目を挙げた。

完封は18年6月26日ソフトバンク戦(沖縄セルラー)以来5年ぶり。1786日ぶりの快投に「昨日もたくさん中継ぎの方ががんばってくれていたので。1イニングでも長く投げたかった。最終回のマウンド上がるときの手拍子が僕に届いた」と感謝した。

チームのために体を張った。7回1死、マキノンの鋭い打球が右臀部(でんぶ)横を直撃。「大丈夫でしたけど、1回下がって(処置して)いいですかと言いました。ブルペン見たら玉井さんが急いでつくっていて。大丈夫なんだけどなあと、思いながら見ていました」。赤くみみず腫れになっていたが、マウンドに戻り西武打線を封じ込めた。

新庄監督がプロデュースした真っ赤な襟付き“ヒーローユニホーム”を着用して、これで2勝2敗。同監督は着用8試合で6勝2敗以上なら再登板を希望しており「しがみつくよ」と崖っぷちからの4連勝を見据える。上沢も「このユニホームで完封。縁起がいいので、また着たい」。延長12回での痛い逆転負けから一夜。屈辱からはい上がった“日本ハム戦隊”が、反撃を開始する。【永野高輔】