西武が敗れ、4連勝した4月19日以来となる連勝はならなかった。

先発のディートリック・エンス投手(31)は4回1/3を3失点KOで、今季6敗目(1勝)を喫した。

3回までは完全投球も、5回に3失点した。先頭の5番万波にカウントを悪くしてからの痛烈な安打を浴び、四球でピンチを広げた後、3連続適時打を浴びた。「やっぱり、あの5回。そこだけが反省点です」と声を落とした。

突然の崩れは、この夜に限ったことではない。今季はこの日までで33回1/3、実質34イニングでマウンドに上がり、そのうち失点したのは8イニングのみ。しかしながら、1失点で済んだのは1イニングのみ。残り7イニングは全て、2失点以上している。

松井稼頭央監督(47)も「そうなんですよね…」と首をひねり「あそこで1失点で。たらればになるので、あれですけどね。最少失点で済んでいれば、また(持ち直す)チャンスもあるでしょうし。もったいないなというところはありますよね」と話す。60球以降、2巡目以降の壁。開幕2戦目に送り出された左腕の、悩めるマウンドが続いている。【金子真仁】