意外!? 阪神佐藤輝がリーグトップタイの5盗塁目を記録した。2回に中前打で出塁すると、タイミングをうかがった。6番森下が、8球粘ってフルカウントにするも空振り三振。だが、その間に二塁を陥れた。得点には結びつかなかったが、「決まって良かったです」と笑顔を見せた。

中野もこの日5盗塁目を決め、中日岡林と3人がトップで並んだ。チームには近本、中野と盗塁王獲得経験を持つ快足の持ち主がいる中、そこにスラッガーが割り込んだ形だ。21年に6個、22年に11個と、盗塁数は増加。今季は自己最多を上回るペースだ。

2点リードの3回にも足で得点をもぎ取った。1死満塁で高いバウンドの二ゴロを放ち、「一生懸命走りました」と全力疾走。併殺崩れの間に、貴重な3点目が入った。これで大山と並びチームトップタイ25打点。「本当、打線も良いし、ピッチャーも抑えてくれているので。いいと思います」。3点リードの5回1死満塁では空振り三振に倒れたが、チャンスで打てなくても足で勝利に貢献。ガムシャラにプレーする佐藤輝に今後も期待だ。【波部俊之介】