ロッテは31日、毎日オリオンズ(現ロッテ)で53年から61年まで投手として活躍した植村義信さんが、30日午後8時12分、船橋市内の病院で多臓器不全のため亡くなったことを発表した。88歳だった。

植村さんは兵庫・芦屋高時代に甲子園に3季連続出場し、「怪童」中西太氏を擁する高松一(香川)とも対戦。3年時は夏の甲子園で優勝投手となった。53年に毎日オリオンズ入団。56年には自己最多19勝を挙げて最高勝率のタイトルも獲得した。57年3月30日の開幕戦(平和台)では、西鉄を相手に最少投球数のプロ野球タイ記録となる71球で完投勝利を収めた。

61年に現役引退後は84年に日本ハム監督を務めたほか、ロッテ、阪急、巨人など5球団36年間にわたって指導者を務めた。