巨人原辰徳監督(64)が、亡くなった母・カツヨさんをしのんだ。5日、5月31日に神奈川・大和市内の病院で老衰のため死去したことを球団が発表。89歳だった。

原監督は大阪入りする前に取材に応じた。「妻として、母として、祖母として3代の野球人を育てた。けがとか健康を案じてね、特に勝利を強く願った女性でした。それが母親も誇りだったと思います。私にとっても自慢の母であった。最後安らかにというところではとても安心してます」。原監督の母として、父で三池工、東海大相模で甲子園優勝に導いた貢さん(故人)の妻として、そして巨人のエース・菅野智之投手(33)の祖母として、野球に寄り添い続けた人生だった。

強くやさしい母だった。「父よりある意味強さももっていた。もちろん、優しさも持っていたっていうそういう母でしたね。あれほど野球を真剣に、身を案じケガを心配しながら、そして勝利を願った女性は、たぶん世の中にそうはいないんじゃないかな」。家族で試合は、家で正座をしながら見守っていたという。すでに葬儀、告別式は執り行われ、菅野も参列し最後を見届けた。「おふくろの中では、(野球が)人生そのものだったんじゃないでしょうか」。母の89年に及ぶ人生を悼んだ。

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