元西武投手のボートレーサー野田昇吾(29)が、始球式を行った。

ボートレーサーとしての登録番号「5259」のユニホーム姿で登場。慣れ親しんだマウンドから力強いノーバウンド投球を披露すると、ファンから拍手喝采。「始球式を終えて、現役時代がよみがえりました。もう何球か投げたい、という気持ちですね(笑い)。ライオンズの元チームメートからは『スライダー投げろよ!』とか言われてたんですけど、真っすぐを投げました。今後はボートレーサーとして、プロ野球選手時代以上の活躍をファンの皆さまにお見せしたいです」と、久々の投球を振り返った。

野田は鹿児島実から西濃運輸を経て15年ドラフト3位で入団。166センチの小兵左腕として、18年は58試合に中継ぎ登板し、1勝1敗1セーブ19ホールドでリーグ優勝に貢献。5年間の現役生活で通算144試合、4勝1敗1セーブ26ホールド、防御率3・09の成績。20年オフに戦力外通告を受けると、新たなステージへの転身を決意した。

21年7月に日本モーターボート競走会第131期選手養成訓練入所試験に合格。「ボートレーサー養成所」に10月から入所し、翌22年9月の修了試験をパス。同年11月3日に戸田ボートでデビュー。西武前監督の辻発彦氏が見守る中でのデビュー戦は4着だった。

プロ野球選手からボートレーサー転身は、47年阪急の早瀬猛(ボートでは早瀬薫平)以来74年ぶり2人目となる。

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