すぐそこに見える巨人の勝ち越し点が果てしなく遠かった。同点の8回無死一、二塁で岡本和が遊ゴロ、なお1死一、三塁で大城卓が二飛、さらに2死満塁で吉川が遊ゴロと走者が停滞した。9回は門脇のバント安打から1死二、三塁のサヨナラの絶好機も秋広、中山が凡退した。

原監督は「見ての通り、1本というのがなかなか出てないというところですね。投手がよく頑張ってると思いますよ」と決定打を欠いた打線を敗因に挙げた。

赤ヘルの壁に浮上の行く手を阻まれている。今季の広島戦はここまで5勝10敗で大きく黒星が先行。4月に勝ち越した以来、同一カードの負け越しが続いている。「このところカープとずっとだよね。ここって時になんとなく出ませんね。もう少しなんていうか…研究する必要があるでしょうね」と後半戦に向けて対策をチーム全体に促した。

4位広島とは2・5ゲーム差に拡大。貯金はいよいよ1つとなった。前半戦最終カードとなる15日からのヤクルト3連戦が正念場となる。【為田聡史】

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