阪神中野拓夢内野手が、前夜のミスを取り返す美技で甲子園を沸かせた。

3点ビハインドの8回無死一塁。二遊間に飛んだ岡林のゴロをバックハンドで捕球すると、そのままグラブトスで二塁ベースに入った木浪へ。木浪は捕球しやすい顔面の高さへの絶妙なトスを受け、二塁べースを踏み、一塁転送。中日の黄金期を築いた荒木、井端の「アライバコンビ」をほうふつとさせるダブルプレーに、ファンからの拍手が止まらなかった。

「ダブルプレーを取るなら、グラブトスしかないという自分の判断でやりました」と中野。「まずは守りから。守りで崩れるようなことがあれば、チーム自体もガラッと崩れてしまう」と引き締めた。5回にはビシエドの飛球をジャンピングキャッチ。7回1死一、三塁のピンチでは、溝脇の飛球を前進守備を敷いていた位置から追いかけ、最後は後ろ向きでキャッチ。好守連発の1日だった。

前日15日は同点の延長10回に二ゴロをファンブル。大島の決勝打を招く失策を犯していた。チームは今季11度目のゼロ封負けも、守備で見せ場をつくった。

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