9連敗中の日本ハムのベンチに必勝ダルマ「だるびっしゅ」が置かれた。

仕掛け人は米国育ちの加藤豪将内野手(28)だった。「けっこう前から考えていたんですけど、10連敗したらまずい感じなので、(連敗が)2桁になる前に何かしようと考えていた」という。

前夜の西武戦に敗れて、10連敗にリーチがかかると、加藤豪は即座に行動した。「こういう経験は僕も前にしてきたので、こういうものがあったら面白いなと思って、昨日の夜、買いました」とダルマの製作販売を行う「調布深大寺だるチャン」のインスタグラムに購入依頼のDMを送ると、超特急で製作して、この日の午前中に届けられたという。「メッセージしたら『すぐ店にまた戻って作業始めます』って言われて。本当に夜中の4時くらいにLINEとかが来ていたので、僕はそれを見られなかったんですけど、それまで作業してくれたと思う」と感謝した。

なぜダルマだったのか。「アメリカの時は、それこそヤンキースの時は1回、亀とか。ラッキータートルとか、ラッキー亀みたいなのがあったり。ロイヤルズでは、ラッキープレイングマンティス(かまきり)があったりして。動物が多いんですけど、フィリーズとかも去年、盆栽を置いていたりしていたので、日本的にはちょっとダルマがいいかなって。運をこっち側に持って来るようなもので」と考えていた。

ちなみに必勝ダルマの名前も入れてもらった。「後ろにダルマの『だるびっしゅ』って。そういうところでもちょっとみんなに笑えてもらえたらいいなと思って」とニヤリ。重苦しい空気を実感していた加藤豪が持ち込んだユーモアあふれる縁起物でチーム全体が心を軽くして、前半戦最終戦の勝利を目指す。