阪神が前半戦最終戦で快勝し、連敗を3でストップさせた。悩める若き主砲佐藤輝明外野手(24)が、初回に13試合47打席ぶりの1発となる決勝の10号3ラン。先発西純矢投手(21)は投打二刀流の活躍で、2カ月ぶりの勝ち星となる3勝目を挙げた。岡田彰布監督(65)の一問一答は以下の通り。
◆試合前に前半戦総括
-前半戦を単独首位ターンした
「いい時と悪い時の差が激しい前半戦で、現状は、チーム状態はよくないんだけど。総合的に見ると、いい前半戦だったかなあと」
-5月は9連勝を含む19勝で阪神球団の月間最多タイ記録
「あの時も言ったんだけど、これはもう全然でき過ぎでね。あんなうまくいくことは、1年間でもそんなない5月だった。その反動やないけど、これは絶対ね、流れの悪くなる、そういうのが来ると思ってたんで」
-近本、湯浅の離脱で苦しい状況もあった
「なかなか、ベストなメンバーで(いけなかった)。ほんまに全部の選手がそろったことはなかったし。もうちょっとベストメンバーというか、そういう形で後半はどっしり戦っていきたいと思いますけどね」
-前半戦の投打のMVPは
「打つ方はね。5月ぐらいまでは、本当に1、2番が機能してね、それが一番の得点力かなと思ってたんですけどね。まあ(近本の)ケガとかでね、なかなか打つ方はあんまりそれ以降はね、あまりにも調子が悪かったんで、いないですけど。ピッチャーは、新しい力というか、大竹と村上でしょうね、やっぱりね」
-後半戦のキーマンは
「打つ方は、普通は夏場にピッチャーが1回落ちてくるというかね、夏場は打線が奮起してもらわないないと困るんですけど。奮起という意味では、これはもう全員なんで、キーマンというかね。また(後半戦の)開幕は青柳でいくつもりなんで。青柳に、また後半はずっとローテーションで、先頭に立って引っ張っていってもらいたいと思いますね」
-アレ(優勝)に向けた後半戦の意気込み
「まあ、まだそんな意識するようなね(時期じゃない)。後半っていっても、夏のロードとかもありますけど、そこを乗り切って、勝負はもう(8月末に)甲子園に帰ってからと思ってるんで。打の方はやっぱり個々の調子を上げていくのが大事ですけど、そういう意味では投打とももう1回、1からじゃないけど、いい時の感じを思い出すような感じで。しのぐ、しのぐと言ったら本当にそんなしんどい試合ばっかりになるんでね、まあ自分らの今の力が普通に出せるようにね、こっちもバックアップしていって。まあ、いい時もあったわけですから。そういう感じでゲームできるように、みんなでやっていきたいと思いますね」
◆試合後
(テレビインタビュー)
-2桁安打の勝利で前半をしめくくった
「初回のね、久しぶりの3点が大きかったですね、やっぱり」
-2回は木浪がバントで送り西純がタイムリー
「バッティングいいんでね。西純もあるんですけど、次の森下までね、考えてのバントだったんですけど」
-9回は心配されていた岩崎が3人で抑えた
「普通に投げたらああいうピッチングすると思いますけど」
-貯金11で後半戦へ
「まあ、トータル的に考えるとね。数字的にはまあよかった前半戦と思いますけどね」
(記者囲み)
-佐藤輝はまだまだと
「そらそうやろ(笑い)。いつから打ってないの? 記憶にないな」
-1カ月前です
「1カ月? 」
-株主総会の日ですね
「だから覚えてんやな」
-課題の真っすぐを打ったのは大きい
「いやいやまあ、大きいてその後がの。それ。ちょっとは変わるかなと思ったけどな」
-普通は勢いに乗るが
「まあ、普通はな」
-この2試合は捕手坂本と決めていたと
「初戦の後半があまりにも(中日打線が)合いすぎとったからよ。だからそれは梅野にも言うたよ。昨日今日は最初から梅野に『お前もう使えへんから』って言うといたからな」
-試合前に前半戦を振り返り、いい時と悪い時の差が激しいと話していた。どちらかといえば、悪い時期の方が長いのでは
「いや、そんなことないやろ。悪い時期の方が長かったら、貯金そんな作られへんやん」
-悪い時期もあった中で、この位置に
「まあ悪い言うても長いシーズンな、いい時も悪い時もあるから。そんなん平均してなあ、1カ月に5つずつ貯金を作れたとか、そんなんはないわけやから」