これが真夏の先発ローテをしっかり守る朗希スタイルかー。

ロッテ佐々木朗希投手にとって、球宴第1戦先発から中4日の登板は初挑戦だった。プロ入り後、中5日すらない。初回先頭の牧原大に左前打。近藤、柳田をフォークで連続三振に斬ったが、2死二塁から中村晃にスライダーを右前に運ばれた。今季本拠地ZOZOマリンではパ・リーグ相手6試合目にして初失点となった。

「いつも通り自分らしいピッチングでチームの勝利に貢献できるように」と臨んだマウンドだったが、今季日本人最速165キロを何度もマークしている「いつも通り」の姿ではなかった。フォークを中心とした変化球多め。160キロ超えは6回先頭の柳田の3球目にようやく投じた160キロの1球のみだった。吉井監督も「何か彼の中で考えがあって、ああいうスピードになったと思います」と明かした。直球の平均球速は今季もっとも遅い155・8キロだが、フォークは146キロから133キロまで球速差をつけるなど、直球との緩急も有効的だった。

昨年の球宴明け初戦の楽天戦は最速158キロ止まりで5回8安打5奪三振5失点。この日の6回4安打9奪三振1失点は成長した証しでもある。連続2桁奪三振も3試合で止まったが、佐々木朗は「勝てて良かったです。角中さん、すごかった。さすがでした」。パ・リーグ相手の今季初黒星を消してくれた仲間に感謝した。【鎌田直秀】

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