西武隅田知一郎投手(23)がプロ初完封勝利を達成し、今季6勝目を挙げた。

初回に日本ハム矢沢をカーブ、郡司を直球、野村をスプリットで3者連続三振。最高の滑り出しを切ると要所を封じながら、7回には今度は清宮、マルティネス、万波を3者連続三振に仕留めた。自身最長となった8回時点で117球に達していたが、9回のマウンドに向かった。

長崎・大村市出身の隅田は波佐見(長崎)、西日本工大を経て、21年ドラフトでは4球団が1位で競合し、抽選で西武入り。1年目の昨季は1勝10敗で、今季もシーズン序盤は負けが込んでいたが、このところ安定感が増していた。

地元長崎県に78年前、原爆が投下された8月9日。登板前日の8日には「僕も頑張ります」と決意を口にしていた。5安打11奪三振の完封で、男を見せた。

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