阪神村上頌樹投手(25)が、7回3安打1失点の快投でチームに8連勝を呼び込んだ。

自己最速を1キロ更新する151キロの直球を軸に、ヤクルト打線を圧倒。惜しくも8勝目はお預けとなったが、防御率2・02で広島床田を抜きリーグ1位に再浮上。計8つの三振を奪って大台を突破し、リーグ4位の103奪三振をマークした。

「チームが負けなかったのが一番ですし、そこはよかったかなと思います」

絶体絶命の大ピンチでギアを上げた。3回まで完全投球も、1点リードの4回に先頭塩見に左中間への同点ソロを被弾。その後粘投を続け、同点の7回、1死満塁で打席には代打川端を迎えた。109球目、追い込んでから外角高めに渾身(こんしん)の151キロ直球を投げ込んだ。三ゴロ併殺打を完成させ、雄たけびを上げた。右腕は「無失点に抑えられたのでよかった」と胸をなで下ろした。

7試合連続のクオリティースタート(6回以上、自責点3以内)と安定感抜群の右腕に、岡田監督も「ナイスピッチング」とたたえた。ドームでの登板に限っては通算5試合に投げいまだ無敗。32イニングを投げ防御率は0・56と無類の強さを誇っている。「ドーム男」が、チームに勝機を運んだ。【古財稜明】

▼村上が防御率2・02で、セ1位に立った。今季先発した15試合中、QS(先発6イニング以上、自責点3以下の試合)は13度あり、QS率86・7%はセ最高だ。

▼今季の村上はドーム球場に強く、5試合に登板し2勝0敗、防御率0・56。

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