ロッテのグレゴリー・ポランコ外野手(31)が、12年のバレンティン以来となる同一シーズン2度目の1試合3本塁打を放った。

3回先頭でソフトバンク先発有原のスライダーを右翼ポール際に弾丸ライナーで17号ソロを放つと、7回1死からは再び有原のカットボール捉えて右中間に特大18号ソロ。9回にも先頭でヘルナンデスの150キロ直球を19号右越えソロで、長距離砲の存在感を示した。7月16日楽天戦以来の3発に「タイミングのとり方と体を開かないことが結果につながった。対策もされているので、打ち取られている球は何かを考えながらアグレッシブにいけている。とても感じ良く打てた」。球団としては71年の江藤慎一、79年レオン・リー、85年落合博満に続く4人目の偉業となったが、「僕にとっては人生2度目。チームにとって久しぶりということは特別に感じますが、今日の試合に勝てなかったことが悔しい」と笑顔はなかった。

4番で起用する吉井理人監督(58)も「調子の波はありますが、ここにきて上がってきているので、後半じゃんじゃん打ってほしい」と期待。現在2ケタ本塁打がポランコ、山口、中村奨の3人の現状も踏まえ「ああいうバッターが4番にいてくれると、チームとしても見た感じも強い感じが出てくるので頑張ってほしい」と4戦連続マルチ安打、5戦連続打点の助っ人をたたえた。【鎌田直秀】