巨人戸郷翔征投手が充実の汗を拭った。

今季2度目となる完封勝利で昨季の自己最多に並ぶ12勝目。9回を6安打の113球で投げきり、「これで勝てなかったら終わりという気持ちで入った。勝ちが付いたのでよかった」とチームを救った。

強気に攻めまくった。1回先頭。関根を外角直球2球で追い込むと、遊び球など考えない。同じく外角に151キロ直球を投げ込んだ。オール直球で3球三振。今季は15打数7安打と苦手にしていた左打者を圧倒し、リズムに乗った。球数は初回わずか6球、2回も7球。DeNAには前回登板1日に4回5失点で降板。反省を生かし、球数を少なく勝負を挑んだ。7三振のうち4つが3球三振だった。

8回2死一、三塁のピンチではフォーク4連投で代打大田を空振り三振に斬った。「球種を変えての攻めがしっかりできた結果。完投を意識しながら投げていた。中継ぎを使わなかったことが一番」と最後までマウンドは譲らなかった。窮地で頼もしかった。

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