ロッテ佐々木朗希投手(21)のCS開幕投手が決まった。吉井理人監督(58)が13日、ZOZOマリンスタジアムで行われた「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージ前日会見で予告先発を発表。「明日は佐々木朗希でいきます」。ソフトバンクと戦う14日のCSファーストステージ第1戦(午後6時開始、ZOZOマリン)で先発起用する決断をした。

吉井監督は「チームで一番良い投手なので。CSの初戦を任せる状態にあると思って選びました」と理由を明かした。10日の楽天戦で勝利した仙台遠征を終えて、佐々木朗に通告。「すごく前向きに『頑張ります』と言ってくれました。それまでは発熱明けだったので、あまりさえない顔をしていたんですけれど。ちゃんとクライマックスに出られるのが決まって、初めての練習の時には顔がキュッと締まっていたので、スイッチが入ったと思います」と重要な一戦を託した。

先発陣は種市が右肘炎症、カスティーヨも右前腕の張りで抹消中で苦しい台所事情だ。指揮官は「ちょっといま、チーム事情で先発投手が足りないので、間に合ってくれて助かったと思っています。彼の投球をしてくれれば結果はもうしょうがないので、精いっぱい頑張ってほしいなと思っています」。球数の制限は設けないが、ぶっつけ本番も考慮して無理はさせない意向だ。「何球かは決めていないです。彼の状態を見ながら。将来のある選手なので、いくら負けられない試合とはいえ、そこはしっかり守っていきたいと思います」と話した。

佐々木朗は今季、自己最速を165キロに更新するなど、前半戦だけで7勝をマークしたが、7月25日に左脇腹の肉離れで出場選手登録を抹消された。9月10日オリックス戦(ZOZOマリン)で復帰登板するも、復帰3戦目予定だった同24日ソフトバンク戦(ZOZOマリン)を発熱で登板回避した。同30日から1軍に再合流し、今月9日には楽天モバイルパークでブルペン入りした。同12日にもブルペン入りし、黒木コーチが「出力は100%ではないですけど、まあまあの感じで投げていました」と説明していた。

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