明大は法大に逆転負けを喫し、優勝の可能性がなくなった。4連覇には届かなかった。

2回までに5点を先制。しかし4回に、今秋ドラフト候補の石原勇輝投手(4年=広陵)が法大打線につかまり、逆転を許した。田中武宏監督(62)は「春に続いて秋も勝たせてあげたいと思っていた。(5大学から)ターゲットにされているのは明らかだった。続けて勝つのは難しい」と話した。

今秋ドラフト候補の上田希由翔(きゅうと)内野手(4年=愛知産大三河)が2打点を挙げ、通算73打点とし、元ヤクルト武内晋一氏(早大)の記録に並ぶ歴代4位タイとした。初回1死一、二塁、右前適時打を放ち1点を先制。2回にも内野ゴロで1点を追加した。しかし4回以降は快音が響かず。9回2死一、二塁のチャンスでも空振り三振に倒れた。「今までチームに救ってきてもらって、最後に自分が救う場面で1本出なかった。申し訳ないです」と話した。

2連勝して勝ち点を挙げた場合は優勝決定戦に回る可能性があったが、4連覇には届かなかった。「ここぞで勝ち切れなくて、悔しい結果に終わりました」。 1年秋から打点を積み上げ、歴代の先輩に肩を並べる数字となった。それでも「もっともっと上を見て、満足せずにレベルアップしていきたい」と淡々と話した。