中日松山晋也投手(23)が8日、名古屋市内のナゴヤ球場に隣接する「昇竜館」で契約更改交渉に臨み、4倍超の1750万円でサインした。300万円でスタートした年俸は今季途中の支配下契約時点で420万円となり、大幅増を勝ち取った。「(評価は)光栄、満足感しかない。年末年始に(青森に)帰るので両親にお年玉ではないですけど、少し渡したいと思います」と満面笑みで使い道を明かした。

八戸学院大から昨年の育成ドラフト1位で入団したルーキーは2軍で抑えとして結果を出し、6月5日に支配下選手登録され、翌日の5日から出場選手登録。1軍の舞台でも最速155キロのストレートとフォークを武器に快投を続け、36試合に登板して1勝1敗17ホールド。35回1/3で50奪三振。防御率1・27とシーズン終盤は勝利の方程式の一員となった。

ただ、終盤には「疲れが出た中でどうパフォーマンスを発揮するか。いい意味でどうごまかして投げるか」などの課題も見つかったと言う。来季の目標は50試合登板と防御率0点台。160キロを出して絶対的守護神のマルティネスの座に少しでも近づき、チームの勝利に貢献することだ。さらにその先には侍ジャパン入り…。大型右腕の夢は広がるばかりだ。(金額は推定)

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