井端ジャパンが初陣を白星で飾った。日本一に輝き乗りに乗る、侍ジャパンの森下翔太外野手(23=阪神)が、チーム1号となる決勝ソロで試合を決めた。

序盤は「火球男」の異名を持つ最速157キロ右腕、台湾先発の古林叡煬(グーリン・ルェヤン)投手を前に苦戦。6回1死まで1人の走者も出さない好投を許した。その中で風穴をあけたのは、3番に座った森下だった。1ボールからの2球目、高めへの150キロを左翼席に弾丸ライナーでたたきこむと、東京ドームの熱気は最高潮に達した。

先発の赤星優志投手(24=巨人)は、5回途中3安打無失点。5回2死二塁から2番手で登板した及川雅貴投手(22=阪神)が、フルカウントからスライダーで空振り三振に抑えるなど、中継ぎ陣も無失点リレー。9回には万波の遊ゴロ、坂倉の中前適時打、門脇の猛打賞となる右前適時打で3点を追加した。

世界一に輝いたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、ペッパーミル・パフォーマンスが流行したが、若侍たちは両手を下に向けてひらひらさせる「リラックスポーズ」を披露。井端弘和監督(48)の初陣で、フレッシュに白星をつかんだ。