東都大学リーグの青学大が5日、相模原市の同大学グラウンドで始動した。

佐々木泰主将(3年=県岐阜商)は、箱根駅伝で2年ぶり7度目の総合優勝を飾ったばかりの陸上競技部のスローガンにちなみ「駅伝に負けてたまるか大作戦」を掲げた。「あれだけ2位との差をつけて圧勝するのはさすがだな、と。同じ青学大生としてうれしい。負けていられない、という思いが芽生えました」と、同級生らの熱い走りに刺激を受けた。

現在、野球部グラウンドが工事中のため2月下旬まで使用できない。陸上競技場でアップから始め、200メートルを32秒で5本、全員で走り切った。1秒でも速いタイムを、と生き生きと走る姿を、安藤寧則監督(46)は「まさに『走姿顕心』。いい走りをしていた」と表現。「絶対にやってやる、負けてたまるか。そんないい顔をして戻ってきてくれた」と、練習始めの選手たちの姿に、手ごたえをつかんだようだった。

佐々木にとっても、今年はドラフトに向けて勝負の年になる。昨年末の練習納めでは「できればドラフト1位で」と話したが、「年末、地元の人たちに、弱気なことを言うな、と怒られた(笑)」と、気持ちも新たに「1位で行く」と堂々宣言。昨年は「自分の感情を前面に出すと思うようなプレーができるということに気づけた」と自分らしさを確認。「トレーニングも含め、この冬が勝負になる。チームを勝たせる思いが強ければ、発揮できる。覚悟をもって試合に挑みたい」。1年春に残した打率3割7分1厘、4本塁打を越えるキャリアハイを目指す。

昨年は春秋連覇に、大学選手権優勝、神宮大会準優勝と輝かしい成績を残した。佐々木は「もう1度日本一をとったら常勝軍団と言われると思う。そこを意識していきたい」と、活躍を誓った。