野球殿堂博物館は18日、今年の殿堂入りメンバーを発表し、元横浜(現DeNA)、中日捕手の谷繁元信氏(53=日刊スポーツ評論家)、元広島投手で現在は球団アドバイザーの黒田博樹氏(48)がプレーヤー表彰で、元審判員の谷村友一氏(故人)が特別表彰で選ばれた。

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黒田博樹氏「本日は野球殿堂入りという大変名誉な選出をしていただきまして、誠にありがとうございました。まず始めに、たくさんの票を入れていただきましたメディアの皆さま、本当にありがとうございました。深く感謝します。私は大学を卒業後、広島カープに入団し、入団後、数年間はなかなか結果を残すことができなかったのですが、そのあと、私の中で非常に大きな転機となったのが、本日ゲストスピーチでおこしになった山本浩二さんが2度目の監督に就任されたことでした。山本浩二さんには先発投手、そしてエースとしての心構え、責任、そういったもの、たくさんのものをマウンドで学ばせていただきました。そのおかげで、そのシーズン、自身初の2ケタ勝利を挙げることができました。その教えを持って、私の20年間の現役生活、最後のマウンドまで私の原動力になりました。最後に、私は日米含め20年間の現役生活の中で約1万回以上の打者と対戦してまいりました。本日、こちらにいらっしゃる谷繁さんもその1人です。敵味方含め、たくさんの素晴らしいプレーヤーと切磋琢磨(せっさたくま)してまいりました。歴代の監督、コーチ、スタッフ、そして私の幼少期から現在に至るまで、たくさんの方に野球というスポーツに携わっていただいて、最後はたくさんの方に声援を送っていただきました。全ての方々にお礼を申し上げたいと思います」

◆黒田博樹(くろだ・ひろき)1975年(昭50)2月10日生まれ、大阪府出身。上宮-専大を経て96年ドラフト2位で広島入団。05年最多勝、ベストナイン、ゴールデングラブ賞。06年最優秀防御率。07年オフにFAでドジャース入団。12年からヤンキースに移り、大リーグ通算79勝は野茂英雄、ダルビッシュ有に次いで日本人3位。40歳の15年に広島に電撃復帰し、2年連続2桁勝利。16年には野茂に次いで2人目の日米通算200勝。チームの25年ぶりのリーグ優勝に貢献し、同年限りで現役引退。背番号15は永久欠番に。現在は広島の球団アドバイザー。父一博氏(故人)も南海などでプレーしたプロ野球選手。右投げ右打ち。