ロッテ佐々木朗希投手(22)が27日、ZOZOマリンで会見を行い、公の場で初めて将来的なメジャー挑戦の意向を明かした。既に前日26日に、球団が今季の契約合意を発表。現状維持の8000万円(金額は推定)でサインしていた。球団側は基本的に佐々木の米球界挑戦を後押しする方針だが、移籍のタイミングについて、松本尚樹球団本部長(53)は「こればかりは分からない」と話すにとどめた。

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ロッテ松本球団本部長が交渉が長期化した理由について言及した。「1年目から代理人を通して話してきましたので、私も朗希選手の思いを聞きながら、こっちも言いながらやってました。球団としてもその話し合いの中で、至らぬ点とか落ち度もありました」。入団当初から、メジャー挑戦についても、じっくり対話を重ねてきた。「佐々木朗希が球団に対してワガママを言ったりとか、もめたりとか、全くそういうことはない。入団当初から本人はアメリカ行きの夢をずっと言っています。そこも(佐々木の)代理人とずっと話していますので、いきなりアメリカ行きたいとか言い出したわけではない」と、これまでの過程を説明した。

球団として「僕も(交渉の)途中経過を(メディアに)言えば良かった。申し訳なかった」と、陳謝。その上で、契約更改の席上で見えた佐々木の成長に「彼がすごいのは、施設とか育成選手のこと、待遇とか、チームのことを思った話も多かった。1年1年成長していってますね」と感嘆し、チームのことを考えて意見する姿に目尻を下げた。