2月の練習試合で受けた死球で「右肩甲骨骨折」と診断された今秋ドラフト目玉の明大・宗山塁内野手(4年=広陵)が、「3番遊撃」でフル出場し、2安打2打点の活躍を見せた。東大に大勝し、主将として公式戦初の1勝を挙げた。

4-0の2回無死一、三塁で三遊間を破る左前適時打。打者一巡で回ってきた2回2死一、二塁では中前適時打を放った。

2月29日の練習試合で右肩に死球を受け、3月6日に「右肩甲骨骨折」と診断されたと発表。復帰まで全治3カ月の見込みだったが、驚異的な回復ぶりを示して開幕戦に間に合った。

ケガを感じさせないプレーに、宗山は「いつも通り100%でやれているかなと思います。まだまだ見直すところはあるんですけど、ヒットが出たことと打点につながったところが一番大きかった」と、声を弾ませた。

現役最多安打を誇る宗山は、「96」に安打数を伸ばした。大台の100安打まであと「4」に迫った。

この日はNPB7球団のスカウトが見守った。中日八木智哉スカウト(40)は「(守備についても)ケガ明けに全然見えない良い動き。(打撃は)今日2本ですね。開幕ですし、力が入るところはあると思う。バッティング練習では、去年と全然打球も違う。体も大きくなっていますし、今年は結構長打が出るんじゃないかなって思います」と評価した。