阪神が今季16度目の延長戦の末に力尽き、連敗を喫した。1点を追う7回、近本光司外野手(29)の中犠飛で同点に追いつくも、延長10回に勝ち越しを許した。先制された試合は14連敗と反発力のなさが目立つ虎は4位転落で貯金ゼロ。2位DeNAとは2ゲーム差となった。岡田彰布監督(66)の阪神指揮官として球団単独最多となる515勝目も、またお預けだ。

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最少失点のはずの「1点」が、重くのしかかってしまう。岡田監督はそんな現状に、苦い表情で話し始めた。

「1点は普通はそんな重ないんやで、そんな先制点言うても。昨日のゲームにしても最少点で、1点でしのいでるわけやからなあ。結果的に重なってしまうんやろ、結局は。1点が重なってしまうんやからなあ」

延長戦は12球団最多の16試合目。疲労困憊(こんぱい)の連敗となった。

3回にDeNA牧の適時二塁打で先制点を献上すると、反撃に時間を要した。4回2死一、三塁の好機をつくるも梅野が三ゴロ。5回は先頭の小幡が左翼へ二塁打を放ち、1死三塁まで進めるもあと1本が出ず。7回に近本の中犠飛でやっと追いついた。先発ジャクソンにはこの日も好投を許し、4度目の対戦で防御率0・38と苦戦。「一緒やなあ。今日も。毎回言うてるやんか。ストレートいうて」。直球に差し込まれる同じ光景だった。

これで先制を許した試合では14連敗。なぜか1点が重くのしかかる。打線の反発力を問われた指揮官は「ああ、そらない、ない、そらお前」と即答した。前日4日の広島戦は、初回に先制された直後に3点を奪うも、少しずつ追いつかれて敗れた。「勝てるゲームかも分からんで、2つともな。そういうことやんか。チャンスで誰かが1本ポンと打ってたらな、そら全然違うわけやから」。

思うようにいかない展開に、指揮官も歯がゆさを隠さない。牧に許した2本の安打はいずれも初球。「2球とも初球やろ? 石井も最後オースティンに簡単にな。もうちょっと慎重に行けって思うけどな」。バッテリーにも注文を忘れなかった。

敵地での2カードを終え、戻ってきた本拠地甲子園で初戦黒星となった。阪神指揮官として球団単独最多となる515勝目はまたも持ち越しだ。選手の願い事がビジョンに映し出される七夕シリーズ。次こそは虎党の願いをかなえる夜にしたい。【磯綾乃】