首位巨人が、最下位のヤクルトに連敗した。先発の井上温大投手(23)は5回5安打2失点で5敗目(7勝)。阿部監督は71球の左腕から早めの継投に踏み切ったが2番手の船迫も村上宗隆内野手(24)に特大の27号ソロを許すなど、2失点。打線はヤクルト投手陣から10安打を放つも、1点止まりだった。2位阪神に2ゲーム差に迫られ、15日の中日戦(東京ドーム)から仕切り直す。

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巨人阿部監督が早めに動いた。5回を投げ終え、ベンチに腰かける井上のもとに歩み寄った。ていねいに意思を伝えた。2点を追う展開の中、6月から先発ローテーションを守り続け、5連勝中の左腕の交代を決断した。

井上は5回5安打2失点だった。4回は1死一塁からオスナに右中間への適時二塁打、さらに1死一、二塁から山田に左前適時打を浴び、2点を失った。しかし、5回は高橋を見逃しでの3球三振、長岡を一ゴロ、並木を三ゴロで3者凡退に封じた。「1試合、1試合、任された先発の役目をちゃんと果たせるように投げるだけ。変なプレッシャーとかもない」と臨んだマウンド。球数71。余力もあった。

試合開始前から動いていた。3時間半前だった。阿部監督が練習中の投手陣を集めた。中堅付近に輪ができた。その中心で、主に救援陣へ語りかけた。

「優勝に向けて、みんなで頑張っていこう」

優勝争いが加熱する最終盤。9月に入って3連投、回またぎを解禁した。9月12日広島戦では守護神大勢が今季初の回またぎでセーブを挙げ、広島に同一カード3連勝を決めた。1戦1戦の重みが増していく中で、ブルペン陣もフル回転の準備を整える。負担も増していく中で、言葉に熱を込め激励した。

6回からは早めの継投に入った。2番手で船迫がマウンドに立った。試合前まで20ホールドの変則右腕を2点を追う6回から投入した。ただ、1死から村上に139キロチェンジアップが真ん中に入り、天井直撃の特大弾を許した。さらにオスナにも真ん中直球を左翼席に運ばれた。2者連続弾で、4点差に広げられた。

前夜のヤクルト戦では山崎伊が3回途中4失点で降板した。今季9勝を挙げる右腕の2軍再調整を即決した。投手一丸の総力戦の時期が来た。【上田悠太】

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