名古屋の怪…。阪神が中日に逆転負けを喫し、連勝が3でストップした。巨人も勝利したため、優勝マジックは減らず6のままで、最短優勝は1日ずれて6日となった。先発の伊藤将司投手(29)が約2年ぶりに1試合2被弾し、6回10安打5失点で今季初黒星。中日にはこれで9勝10敗と再びリーグで唯一の負け越し。独走優勝へ突き進む中、なぜか越すに越されぬ竜の壁がある。

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甲子園の魔物ならぬ、バンテリンの魔物がいるのか。地元愛知出身の中川のプロ2号で幸先よく先制も、中盤から流れはがらりと変わって逆転負け。藤川監督は「また次ですね」と繰り返した。

今季11戦無敗だった伊藤将が、今季初対戦の中日打線に一気にのみ込まれた。5回先頭の石伊に遊撃への内野安打を許すと、2死一、二塁から上林に同点の右前適時打を浴びた。さらに、なおも一、三塁で4番細川に右翼へ勝ち越し3ランを献上。「うまく打たれたなと思います」とライバルの力を認めるしかなかった。

直後の6回に森下の20号ソロで反撃も、再びその裏に先頭の石川昂に今季初アーチを許した。左腕が1試合に2本塁打を浴びるのは、23年8月27日巨人戦以来約2年ぶり。今季は無傷の4勝0敗だったが、昨年8月27日以来372日ぶりに土がついた。

連勝は3でストップし、優勝マジックは6のまま減らせず、最短優勝は6日へと延びた。頂点を目指してまい進する中、なぜか中日にだけ勝ち越せない。これで9勝10敗と再び負け越し。4月29日~5月1日の敵地3連戦では3連敗を喫したこともあり、バンテリンドームでも5勝6敗と黒星が先行する。他のセ・リーグ5球団には貯金を量産しているが、見えない「壁」に何度も阻まれる。

それでも、リーグ制覇へ独走態勢は変わらない。CS出場チームはまだ決まっていないが、ポストシーズンへ向けて不安要素は少しでも払拭したいところだ。指揮官は「また明日です」と最後に繰り返し、球場を後にした。まずは一戦必勝でカード勝ち越し。マジックを1つずつ減らしながら、最後は中日も圧倒したい。【磯綾乃】

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