広島小園海斗内野手(25)が首位打者&最高出塁率の2冠を確実にした。3番遊撃で出場すると1回に左翼前に落ちる安打、4回はライナーで遊撃を襲う内野安打を放ち2打数2安打。打率は3割9厘までアップし、手中にしていた首位打者のタイトルに加えて出塁率も3割6分4厘まで上昇。阪神大山悠輔内野手(30)を抜いてトップに躍り出た。
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カーン、カーンと、2冠を決めた。4戦ぶりスタメンに復帰した小園が、10日ぶりの打席でファーストスイングから快音を残した。1回1死一塁からヤクルト高梨の直球に反応。打球は飛球となったが、誰も届かない左翼線にポトリと落ちた。運も味方して、シーズン160本目の安打とした。さらに4回は追い込まれながらも直球を振り抜き、遊撃頭上を襲うライナーでヤクルト田中のグラブをはじいた。2打数2安打。決定的としていた首位打者だけでなく、最高出塁率のタイトルも手中にした。
「僕みたいなタイプが出塁率のタイトルを取っていいのかなと思うんですけど、率は低いので次に向けて(やっていく)という感じですね」
試合前まで1厘3毛差でトップ阪神大山を追う立場だった。しかも、相手投手は今季7打数1安打4三振と苦手としていた高梨。それでも、出塁にこだわって待ち球姿勢は取らない。2打席ともに4球以内に勝負をつける積極打法で、リーグで最も出塁する打者となった。「全然ダメなときもありましたけど、諦めずに最後までできた。使ってもらったというのがあるので、そこが一番かなと思います」。今季途中はスタメンから外れる試合もあり、苦しんだ末の初タイトルだった。
チームはBクラス決定後、大きく若返ったが、この日も打線は元気なく4連敗となった。その中で小園は久しぶりの出場で今季52度目のマルチ安打と、格の違いを見せた。首位打者獲得をサポートした新井監督も、自力での獲得を命じた最高出塁率奪取に「最後に出て、彼の力でもぎ取ったタイトルだと思うので、自分もうれしい」と賛辞を贈った。1打席凡退してもリーグトップを維持するだけに、4日の今季最終戦にもグラウンドに立ってシーズンを締めくくる。【前原淳】



