ヤクルトが引き分けで、オープン戦最後の3連戦を負けなしで締めた。計18試合で7勝8敗3分け。負け越し1つという結果になった。

前週まで2軍調整の先発小川泰弘投手(35)が今季の1軍実戦初登板で粘投した。レギュラーシーズン本拠地開幕戦となる31日広島戦(神宮)で先発予定の、通算108勝のプロ14年目右腕。初回は先頭の水谷に四球を与えるも後続を抑えた。2回は連打とオスナの野選で無死満塁のピンチを招いたが、田宮を遊ゴロ併殺で先制を許しつつ最少失点。4、5回ともに2死一、二塁など3回以降も出塁を許しつつ無失点だった。

「緊張感もまた違うし、体の動き方も違った。初回ランナー出してしまったけど、しっかりグッと入っていくことはできた。粘っていくことが大事だし、打たせて取るピッチャーなので良かった」。5回を投げて6安打2四球3奪三振の1失点。開幕前最後とみられるマウンドでしっかり試合を作った。

リリーフ陣が安定している。この日は6回から救援陣6人が無失点リレー。まずは昨季新人王の荘司宏太投手(25)が1回2奪三振完全投球。7回は大西広樹投手(28)が2死一、三塁のピンチを招くも代打マルティネスを中飛で切り抜けた。8回はヘスス・リランソ投手(31=ブルワーズ傘下3A)が2死一塁で降板も来日後実戦初の連投。前回登板も無死二塁を火消しの清水昇投手(29)が代打の育成常谷を左飛に抑えた。9回は連投の木沢尚文投手(27)が2死一、二塁まで投げ、星知弥投手(31)がマルティネスを二飛でゲームセット。得点圏に走者を置く場面もあったが点を与えず、相手にリードを許さなかった。

3試合で救援陣は計9回2/3を投げて1失点。1試合以上を投げて最少失点にとどめており、池山隆寛監督(60)は「試合を勝ちきるために必要なポジション。1年間通してどれだけ戦えるかというところなので、しっかり準備しながら頑張っていきたい」と力を込めた。さらに「木沢も連投できることがわかった。星もああいう緊張した場面で投げてもらわないといけない。緊張の中で投げられたのは収穫。リランソもあそこで球数で切ったが連投できるのがわかった」。収穫も多かった。

打線は5回まで出塁が武岡の2打席連続安打のみで無得点。WBC出場の相手右腕、北山が2イニング目の6回につながりを見せた。先頭の代打丸山和郁外野手(26)が右前打で出塁。1死一塁から2番ドミンゴ・サンタナ外野手(33)の右前打でチャンスを広げると、2死一、二塁からホセ・オスナ内野手(33)の右前適時打で追いついた。

「精神的にも肉体的にももう準備できている。残りを効率良く使って5日後開幕を迎えることが楽しみ。打点を稼ぐということにこだわってシーズンでも最大限力を発揮して貢献できるように頑張る」

オスナはすでに開幕4番スタメンが決定済み。中軸として引っ張る来日6年目の助っ人が打点を挙げた。池山監督は「日本ハムさん相手に、これだけ接戦で戦えたというのは非常にシーズン前に良かった。サンタナ、オスナにも1本出て、(オスナは)打点も挙げてくれた。気持ちよくシーズンに入ってより活躍してもらいたい。投手陣もスターター、中継ぎ、抑えという青写真ができた。野手も打順不確定で、みんなで戦っていくという今日のスタイルをやっていかないと勝ちきれない。そういう意味ではしっかり準備ができた」と手応えありだ。

レギュラーシーズン開幕が5日後に迫る中で、状態の上向き加減を示した。【塚本光】

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