下馬評を覆すか!? ロッテ、ヤクルトが開幕2連勝を決めた。両リーグの最下位同士が連勝スタートするのは、68年以来58年ぶり2度目だ。ともに今季から指揮を執るサブロー監督(49)、池山隆寛監督(60)の目指す野球がチームに浸透してきている。「春の珍事」で終わらせない-。両監督の「イズム」に迫る。

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ヤクルトは池山新監督の“ブンブン丸イズム”がチームに染みつき始め、開幕2連勝につながっている。1-1の同点で迎えた3回無死一、二塁。現段階ではつなぎの役割もある3番に入った鈴木叶に、バントのサインを出さず打たせた。空振り、ファウル、ファウルと積極的に打ちにいき4球目。振り抜いて左翼線へ決勝の適時二塁打とした。

鈴木叶 バントかなと思っていたけど「打て」が出た。思いきっていくだけだなと。積極的にいけと言われている。監督がそういう雰囲気をつくってくれているので本当にやりやすい。

2点リードとなって、なお1死一、三塁のチャンス。橋本が初球を捉えて右犠飛としプロ初打点を挙げた。「積極的に、打ち損じても仕方ないぐらいの気持ちで。『どんどん振っていけよ』と言ってくれるのでありがたい」。プランを立てた上で、指揮官からも打撃コーチからも思い切っていくように指示、声かけをしている。

開幕戦での伊藤の逆転2ランも1死三塁から打たせた結果。吉岡打撃コーチも2試合の攻撃に「こちらから仕掛けられている感じがいい方に出ている」とうなずいた。池山監督は2月の春季キャンプ中から若手に強く振るように指示することもあった。吉岡コーチは「積極的にいってほしいというところは池山監督になってから少しずつ選手たちも理解してきている。まだまだ上げていかないといけない」。現役時代は鋭いスイングが持ち味の新監督のもと、意識改革が実を結び始めている。【塚本光】

◆ヤクルトの打順の意図 開幕後の2戦は1、2番に出塁率の高い長岡、サンタナを並べた。2番に置くことでサンタナにはより多く打席がまわる。長打や逆方向への打球を打つこともでき、初回から長岡も出塁すれば無死二、三塁の形をつくることが理想。開幕戦であった3番古賀は当てカンがあり逆方向に打つことができ、上位2選手でつくったチャンスで内野ゴロでも1点をとる狙いもある。池山監督が勝敗を左右する打順と考えており、打点を稼げる打者を置きたい4番には実績のあるオスナ。5番以降は2戦で大きく違ったが、この日は「8番投手」で先発の山野を入れた。山野は当てカンがあって足が速いことも1つの理由。加えて、8番で終わっても9番からチャンスをつくることができれば、得点圏の場面でサンタナにまわり、クリーンアップのような役割を期待することができる。山田、内山らがけがで1軍にいない中、流動的に最適解を探していく。

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