DeNAが中日に2連勝し、カード勝ち越しを決めた。プロ初先発の2年目・篠木健太郎投手(23)が、6回3安打2失点の好投でプロ初勝利をつかんだ。

   ◇   ◇   ◇

まるで別人だ。DeNA篠木はおっとり系の好青年。優しそうな雰囲気を身にまとい、普段は少し“ゆるふわ”な口調で話す。ただ、マウンドに立つとその表情は一変。闘志むき出しで、ワインドアップから力強いボールを投げ込む。

「自分のボールを信じて、魂込めたピッチングをしたい」

初回2死、3番ボスラーからこの日最速の153キロ直球で空振り三振を奪うと、思い切りほえた。「初回が大事という話は藤岡さん(投手戦術・育成コーチ)や小杉さん(チーフ投手戦術・育成コーチ)からもあったので、3人で切りにいこうという部分はあった」と、立ち上がりからエンジン全開。宣言通りの投球だった。

ヒーローインタビューでは“いつも通り”だった。「すごくうれしい気持ちでいっぱいです」とにっこり。初勝利のボールは、スタンドから試合を見守った両親へ。「お父さん、お母さん、いつもありがとうございます。初勝利見ていただけて良かったです。これからもよろしくお願いします」。23歳の若武者は照れくさそうに、感謝の言葉を紡いだ。【山本佳央】