プロ野球の西武、日本ハムでプレーした松坂健太さん(27)が、沖縄で第2の人生をスタートさせた。名護市にあるカヌチャ・リゾートに入社して1年半。

 「高卒でプロに入って、今まで野球しか知らなかった。仕事はわからないことだらけで大変ですけど、プロでいろいろな経験をしたことが役立ってます」。

 2011年に現役引退。埼玉でアパレル販売員を務めた後、ほどなくして沖縄に移住した。「沖縄の野球チームから誘われたことがきっかけでした。最終的にその話はなくなったんですが、新しい環境で、野球とまったく違う世界に挑戦してみようと思いました」。

 同リゾート内のスポーツジム勤務などを経て、現在はビーチサイドバーで接客業を務める。「沖縄は本当にいい人ばかりで、いいところ。夏はもちろん最高ですけど、広大な敷地がイルミネーション一色になる冬はもっとおすすめですよ」。真夏の太陽を浴びて、人懐っこい笑顔がすっかり社会人らしくなっていた。