ソフトバンク小椋真介投手(28)が、左腕セットアッパー候補に名乗りを上げた。20日、救援陣がそろって登板した紅白戦で、3回を投げて無安打5奪三振無失点の力投。昨年の救援陣の防御率は4・49。中継ぎ陣再建が課題のチーム状況で「勝利の方程式」入りへ猛アピールした。

 小椋は目の前の結果に満足はしていなかった。3回を投げてノーヒットに抑え込んだ。奪三振は5。初回に2四死球はあったが、きっちりピンチの芽を摘み取り、無失点。それでも、小椋は「う~ん…。僕の話は(聞かなくて)いいですよ」と口をつぐんだ。「勝利の方程式」入りを狙う自覚が、プロ11年目を迎えたサウスポーに変化をもたらしていた。

 投球スタイルが明らかに違う。4三振をカーブ、スライダーで奪った。3回裏1死走者なしで迎えた本多への“ウイニングショット”は外角直球だったが、カウント2-2までは変化球で追い込んでいた。「変化球を多めに投げたけれど、続けるとまだ球が(甘いコースに)まとまってしまう」(小椋)。「150キロ近い速球だけに頼らない」「直球を生かすためにも変化球の精度を高める」。前夜、宿舎で高山投手コーチとマンツーマンで話し合ったスタイルを極める覚悟だから、最後まで不満が口をついた。

 秋山監督も変化に着目している。「真介(小椋)は、やろうとしていることが伝わってきた。本人も今日感じるところがあっただろう。中継ぎとしてチャンスはある。持ち味を把握してどう生かすかだね」。昨年の救援陣防御率は4・49。中継ぎ以降の不調が貧打とともに最下位の大きな要因となった。右の中継ぎ候補は新助っ人ファルケンボーグが好調。左腕の台頭を求めていた指揮官が目を細めるのも無理はなかった。

 今年8月に29歳。いわゆる「松坂世代」。日の丸メンバーの和田、杉内ら同世代が注目を浴びる中、昨季29試合登板とようやく1軍定着の足がかりをつかんだ。「5奪三振?

 それは別にいいです。これからですよ」と小椋。変化を遂げた背番号「11」が、大きな花を咲かせようとしている。【松井周治】

 [2009年2月21日13時53分

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