オリックス大石大二郎監督(50)が11日、開幕投手に指名している日本代表の小松聖投手(27)への不安を口にした。WBCでまだ一度も登板がないことに「仕方がないけど、困りますね。投げないで帰ってきたら話し合いになる。本人が『ちょっと…』となった場合はやめます」。本人の返答次第では開幕投手を変更することを明言した。

 侍ジャパンで小松は中継ぎ要員。短期間での先発調整については本人も監督も心配していないが、「実戦不足」だけは深刻な問題だ。最後に投げたのは2月28日の西武戦(東京ドーム)。帰国後にオープン戦1試合に登板予定だが、このまま出番がなければ開幕前1カ月で登板1試合という厳しいシナリオになる。

 小松が遅れるケースも想定し、開幕後のローテーションは数パターン用意している。「本人が投げると言うなら開幕にいかせるつもり」。指揮官はエースの状態に気をもんでいる。【柏原誠】

 [2009年3月12日10時29分

 紙面から]ソーシャルブックマーク