楽天ドラフト2位入団の西田哲朗内野手(18=関大一)が、持ち味の打撃をアピールしプロ初キャンプを快調に滑り出した。1日の初フリー打撃で、いきなり左翼席に打球を運び周囲を驚かせた。左半身のカベをしっかり固め、最短距離のダウンスイングでバットをボールにぶつける。スイングスピードと思い切りの良さは、先輩たちに劣らず際立つ。「下半身を使い、全身で振ることを心がけてます」と西田。将来の遊撃候補が2軍で鍛錬を重ねる。

 「西田」の名前は首脳陣にも、確実にインプットされた。新任の礒部育成コーチ(打撃担当)は「何より『こいつ、持ってるな』という雰囲気がある。渡辺直の次の世代として確実に出てくると思う」と期待。4日はチーム方針で完全休養日。西田は「砂浜を走ろうと思ってたんですが」と残念がった。純な気持ちで野球に打ち込み、楽天の看板選手になる。【宮下敬至】

 [2010年2月5日11時39分

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