楽天マーティー・ブラウン監督(47)が初陣を飾った。23日の中日戦(北谷)は6、7回に集中打でそれぞれ6点を奪い逆転。13-3の完勝だった。試合前に「グラウンドに出たらすべて勝つつもりでやろう」と選手を鼓舞した指揮官は「グッドだ。積み重ねてきた練習を出してやろう、という気持ちが出ていた」と手応えを得た。

 意義あるビッグイニングだった。6回は4連打の後、リンデンが満塁本塁打。7回は2本塁打に、ヒットエンドラン成功→犠飛と無駄がなかった。途中出場の選手がことごとくつないだ攻撃。フルスイングが共通項だった。キャンプ冒頭のミーティングで「中途半端なスイングは認めない」と徹底を求めた、ブラウン監督の哲学。全員が実践した。「プランを持って、積極的かつ見極めて振ってくれた」とうなずいた。10年楽天打線のテーマ「強振」を、いきなり示した14安打だった。【宮下敬至】

 [2010年2月24日8時19分

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