<楽天9-3ロッテ>◇5日◇Kスタ宮城

 ロッテが、昨年7月以来の7連敗で4位に転落した。2-5で迎えた3回、先頭打者・今江の遊ゴロを、一塁でのクロスプレーでアウトと判定されたことを不服とし、西村徳文監督(50)が猛抗議。柳田一塁塁審を押した暴力行為で、プロ生活29年目にして初の退場処分を受けた。「カーッとなりすぎてしまった。審判の方のことも言いたくないので勘弁してください」と、多くを語らなかった。

 試合前の時点で、チームはKスタ13連敗で、4位オリックスにゲーム差0で並ばれていた。焦りがないといえばうそになる。連敗を止めたい気持ちが、いつもは冷静な監督を狂わせた。退場後は監督室に下がって試合を見届けたが、ナインも投打に空回り。先発コーリーは2回に右手に打球を受け、2回5失点降板。西村監督は「あの回でああなると後の投手の負担にもなる。明日からやり直します」と、6日からのオリックス戦へ向け、自分に言い聞かせるように話した。

 [2010年8月6日11時35分

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