<巨人1-4広島>◇6日◇東京ドーム

 好投手に抑え込まれるのは仕方がない。だが、この日はその「過程」に問題があった。巨人原辰徳監督(52)は「(前田健に)粘り強く放られた、といえばそれまでだけど…」とため息をついた後で「今日は7回の長野のバッティングと8回の亀井の走塁。あんなことをやっているようじゃ甘いですね」と怒りをあらわにした。

 3点を追う7回1死三塁。広島内野陣は前進せず「1点はあげてもいい」という守備陣形の中で、長野は明らかなボール球に手を出して三振に倒れた。原監督は「カウント1-1からボール球を振りにいってしまう。あそこをサッと見送れば1-2から勝負できるのに」と、結果ではなく、そこまでに至る内容を厳しく指摘した。

 8回には無死から右前打で出塁した亀井に、痛恨のミスが出た。直後の坂本が左翼フェンス直撃の安打を放ったが、三塁まで進んでいるはずの亀井は、なぜか二塁でストップ。二塁ベースの手前で待つのが基本のプレーで、亀井は一塁寄りで打球の行方を見守っていた。伊原ヘッドコーチは「お粗末ですよ」とあきれ顔で振り返った。阪神も敗れたため首位はキープしたが、原監督は「2度とああいうことがないようにしないといけない」と、語気を強めた。【広瀬雷太】

 [2010年8月7日7時42分

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