<阪神4-3ヤクルト>◇14日◇京セラドーム
やっぱり頼りになる男やで!
阪神城島健司捕手(34)が、値千金のタイムリーで、10連勝中のヤクルトを止めた。3-0の6回1死二塁で、2番手吉川からしぶとく右前打。自身4戦連続の適時打で、勝負を決めた。この1打で、打率は待望の3割ジャスト。マートン、平野、ブラゼルと、3割打者4人がそろう猛虎打線が、セ・リーグ他球団をなぎ倒していく。
絶好調ヤクルトを止める一撃となった。3点リードの6回1死二塁。城島は、吉川の121キロスライダーを引きつけた。低めをうまく拾って適時右前打。終盤に猛追を受けたが、最後は1点差で逃げ切り。ジョーの4点目が効いた形だが「プレッシャーがかかるようなところじゃない。あんなところでプレッシャーを感じていたら同点とかの場面で打てないよ」と言った。
クラッチヒッター(勝負強い打者)の面目躍如だ。10日広島戦から4試合連続マルチ安打&打点、しかも4試合で8打点と荒稼ぎ。今季100試合目で70打点は年間100打点ペース。6番と7番を打つ打者として異例だ。これで打率も3割に到達したが「あ、ホント。明日の新聞を切り取って飾っておきます。だって僕のマックスが3割だと思っているからそういうこと(質問)を聞くんでしょ」とジョークを飛ばした。
探求心がジョーの野球を支える。捕手の役割を生かして、相手のバットも吟味する。ボールを打った打者はバットを置いて走る。ファウルの際は打席に戻るが、城島はバットを拾って相手に渡す。その何げないしぐさに意図がある。「どんなバットを使っているか、手にとればわかる。重さや形、バランスがわかる」。深い洞察力が打者として捕手としての活躍を支える。
柔軟な思考も特長だ。前日13日は「全体的に僕がさえていなかった」と言った。ジョーにとって「さえてない」はキーワードだ。この日、7回途中まで124球を投げたスタンリッジから6球のサインに首を振られた。それを受け入れ、投手の投げたいボールを優先して好投を呼んだ。リード面のポリシーは「3連戦で後手を踏むことがある。自分がさえてない時はある。さえていないことを隠さないこと。投手に何度でも首を振れ、という」。自分の配球を疑う姿勢が勝利につながることを知っている。
快進撃ヤクルトに13日ぶりの土をつけて、首位巨人との1ゲーム差をキープ。辛勝だったが、真弓監督は「追加点をとっているし、とれる時にとったから逃げ切れたところでもある。タイガースの試合ができるようになった」と手応えを口にした。前夜にヤクルトの連勝ストップを宣言していた城島は「簡単には勝たせてくれない。ただ(連勝は)いつか止まる。それがタイガースでよかった」と有言実行の白星を喜んだ。8月は4勝7敗と苦戦が続くが、15日の第3戦にも勝ち、4カードぶりの勝ち越しを決めて、反攻の足がかりにする。
[2010年8月15日11時2分
紙面から]ソーシャルブックマーク



