<セCSファイナルステージ:中日5-0巨人>◇第1戦◇20日◇ナゴヤドーム
今年一番の雄たけびだった。4回2死一、三塁のピンチ。だが、チェン・ウェイン投手(25)は動じなかった。巨人阿部慎之助捕手(31)を外角スライダーで二直に抑えると、握りしめた左拳を突き上げて声を張り上げた。
「昨日、登板を言われた瞬間からずっと緊張していたけど、最初から全力でいこうと思って投げた」。
2年連続で任されたCSの“開幕投手”。昨年は第1ステージでヤクルトに敗れ、第2ステージでは巨人打線にKOされた。だが、今年は気合が違った。「勝たなきゃ意味がない」。初回から力をセーブすることなく全力投球。巨人のクリーンアップをわずか1安打に抑え、見事な無失点投球につなげた。
日米問わずテレビで野球中継を見るのが日課。「走者を背負った投手が、どうやってピンチを切り抜けているか」。CS放送で連日放送されるメジャーのポストシーズンの中継を見てピンチ脱出のイメージを頭の中にたたき込んでいた。
これで初めてCSに登板した08年以来、5試合目でようやく初のCS白星。「結構うれしいけど、ちょっと遅いかな。3年目で初勝利って恥ずかしいな」と照れ笑いを浮かべた。CS突破、そして3年ぶりの日本一に向け、チェンにとってもチームにとっても、大きな1勝となった。【福岡吉央】
[2010年10月21日9時21分
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