広島ドラフト1位福井優也投手(23=早大)が15日、調整ピッチを上げた。今キャンプ3度目のブルペン入りで、初めて捕手を座らせて50球を投げた。ストレートのみだったが、キレ味の良さに見守った首脳陣もホッとした表情。今日16日もブルペン入りする予定だ。

 大野投手チーフコーチは「安心した。初めて本格的な投球を見たけど、キレもあったし、抜ける球も少なかった。あれくらい投げてくれれば他の投手と見劣りしない」とほめた。中日善村一善スコアラーは「見るたびに良くなっている。体の軸がぶれないし、投球テンポもいい」と警戒した。

 福井は「7~8割の力で、回転とバランスを意識した。今日は良かったと思います」と話した。調整遅れで2軍行きの可能性もあったが、“追試”の形で1軍に生き残った。大野コーチは「この先楽しみになってきた」とにっこり。19日からの次クールでは打者相手に投げ、一気の追い上げに出る。

 [2011年2月16日10時11分

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