<オープン戦:日本ハム4-5楽天>◇21日◇東京ドーム

 衝撃の「二刀流」デビューだ。日本ハムのドラフト1位ルーキー大谷翔平投手(18=花巻東)がオープン戦初登板。2-5の8回表に「3番投手」としてマウンドに上がり、1安打2奪三振無失点。最速157キロなど150キロ台の直球を連発した。8回裏の打席では痛烈な一ゴロに倒れ、9回表は右翼の守備に就いた。けん制悪送球、暴投の大荒れも、想像を超えるインパクトを与えた。

 ◆今後どうなる起用法?

 投手の才能も証明し、二刀流が現実味を帯びた大谷だが、起用法は難しい。この日のように投手で起用され、その後守備に就くケース。DH制を解除する必要があり、次の投手を打線に入れなければならず、投手に打順が回る度に代打を出す必要がある。また、リードしている試合では守備を固めたいが、守備力で上回る赤田らを起用したくなる。

 先発投手で起用される場合は、ローテーションの合間に野手で出場が見込まれる。その場合は走り込みなど、投手の練習が難しい。DH制を使わずに打線に入る場合、大谷降板後もDH制が使えない。