<日本ハム8-0DeNA>◇24日◇札幌ドーム

 気温上昇とともに、存在感も増してきた。日本ハムのホアン・ミランダ内野手(31)が3打点を挙げ、32打点でリーグトップタイに躍り出た。1回1死一、三塁、モスコーソの146キロ直球を右中間スタンドへ運んだ。推定130メートルの7号3ラン。「自分の状態はいい。チームが勝って何よりさ」。普段は感情を表に出さない助っ人もベンチでほおをゆるめた。

 好調の季節が到来した。4月は打率1割6分7厘。左の長距離砲と期待されながら本塁打2本にとどまった。5月に入ると、じわじわ打率が上昇。この日は本塁打を含む2安打で、2割4分8厘まで上げた。「打撃コーチが指導してくれたからさ」と謙虚に受け止める。年間平均気温が25・5度のキューバ出身。日に日に強まる日差しを受けバットも熱気を帯びてきた。

 盟友との再会へ「デモンストレーション」は完了。今日25日からの巨人戦(東京ドーム)で同郷のセペダと約10年ぶりに会う。同郷の先輩アブレイユをまねてキューバカラーの赤、青、白のグラブを特注するなど母国愛は強い。「戦えるのが楽しみ。一緒に食事に行こうかなと思っているよ」。新たなモチベーションを得て、「夏本番」へと向かう。【田中彩友美】